東京で「雰囲気にこだわらないけれど、リーズナブルに旨い肉が食べたい」と言われて真っ先に思い付くのが前沢牛を使うこの焼肉屋。
鶯谷園 (ウグイスダニエン)
★★★★★
東京都台東区根岸1-5-15
JR山手線鶯谷駅徒歩2分、東京メトロ入谷駅徒歩10分
ラブホテルが立ち並び、路地の角には立ちんぼが待ち構える鶯谷の地に、この焼肉の名店はあります。外観も街に溶け込むような鄙びたもの。油断するとなめてかかりそうな店なのですが、肉質、そして肉質を勘案した際のコストパフォーマンスにはいつも圧倒されます。
どの肉をたのんでもまずハズレはないのですが、特におすすめなのが特上ひれと特上ランプ。特上ひれはステーキ肉かと思わせる厚さ。均等にサシが入ったひれ肉をミディアムレアまでさっと焼き上げ、おろしポン酢に付けて口に運ぶと、柔らかさと旨みの広がりにただただ感動します。そして特上ランプ。ランプ肉はサーロインに続く腰からももの部分の赤身の部位で、焼肉で肉の甘みと脂の旨みを楽しむには最高と言われています。口に入れた瞬間に溶け、同時に食べた人の顔もあまりの美味しさに笑顔でとろけます。焼肉ってこんなに美味しかったのかと皆再認識してしまうのでしょう。
その他、ジューシーで肉質のしっかりしているハラミ、サイドメニューとして肉の刺身も超ハイレベル。キムチも悪くありません。結構辛いのですが、多分アミがよく効いていて、味に奥行きがあります。
ただこれだけ美味しいこのお店の評価をゆるぎないものにしているのは恐らくは驚異的なコストパフォーマンスだと思います。これだけの上質の肉なのに、腹いっぱい飲んで食べても1人5,000円強で済んでしまうのです。ああ、書いていてまた行きたくなってしまった・・・。肉がダンスしている夢をみてしまいそう。
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